2013年03月05日

勝負強さとは クラッチヒッターは存在するか

勝負強さとは何か。クラッチヒッターとは何か。そしてMLB史上最も勝負強い打者とは誰なのか。

セイバーメトリックスの世界ではおおよそ答えは出ています。

その前にテニス一言。いよいよでかい2大会始まります。コンディションさえ良いなら間違いなく錦織は期待できます。メンフィスの高速インドアであのリターンゲーム見せられるのなら、どこでも、トッププレーヤーやビッグサーバー相手に良いプレーで出来るはず。初戦に注目。

ほんとはデルレイもコンディションさえ良ければ、あのメンバーなら十分優勝出来たはずです。メンフィスより大分コート遅いはず。気になる人はコートスタッツチェックしてみてください。

さて勝負強いバッター、特にクラッチヒッターとはどういう選手でしょうか。

結論から言うと、特にいません。

一流のセイバーメトリシャンはほとんど同じ結論に達しています。

マニー・ラミレスやデビッド・オルティスを思い浮かべた人は納得出来ないかもしれません。

まず勝負強さとはなんでしょうか。

特にクラッチで言われる勝負強さとは?

一般的には接戦の試合の終盤、重要な勝負どころ、特にランナーをおいての打撃成績ですよね。

あくまで一般的にはですが、これも。

なぜなら、たとえば9回裏ツーアウト、2点リードされた場面でのソロホームランより、1回表の先頭打者のホームランの方が価値は圧倒的に高いのです。9回裏ツーアウトでソロが出ても勝利可能性はほんの少ししか上がりません。

そういう意味では先頭打者としての打撃が良い人がクラッチヒッター?

つまり、勝負強さの概念の前に、「重要な場面」という概念も曖昧なわけです。

ともかくも、かりにここではその「重要な場面」を一般的に思われているだろう「接戦の試合の終盤、重要な勝負どころ、特にランナーをおいての打撃成績」とすると。

それが良い選手がクラッチヒッター?勝負強い打者?

確かにいます、しかしそれは基本的に強打者です。

なので敢えていえば強打者こそがクラッチヒッターです。

いや、勝負どこで強い打者とそうじゃない強打者がいるじゃないかと言われそうですが、ほとんどそんなことありません。

ある年には、もしくはある年のワールドシリーズに格別に活躍する選手はいるでしょう。でも翌年はその選手はクラッチでなかったりします。

レジー・ジャクソンだってあのワールドシリーズはすごいですが、キャリア値は実力相応です。

ある特定の時期の印象や成績(ムラ)だけがインパクトになって、「勝負強い」とかそうでないとか評されることもあります。が、長期的にはムラは平坦化し、実力相応のものしか出ないのです。

サンプルが少なければムラがそのまま残る可能性はありますが、、様々な選手の膨大なデータから、ある程度の結論は出ます。

勝負所での力は、結局のところ実力相応のものしかでないのです。

よく打点の高い選手はクラッチじゃないかと言う人もいますが、セイバーの世界にそはんなことを言う人はいません。打点と勝負強さ(や打者の実力)に直接的で強い関連のないことは語られ尽くしていますのであえてここではもう言いません。

それでも、勝負強さをスタッツで分析するなら、もっと有効な数字はあります。

例えば、勝利期待値大きく挙げる打撃を残した選手を選べば良いのです。

例えば、10点リードされた試合の5回の表のシングルホームランなど勝利期待値を1%もあげません。

一方1点リードされた9回の裏のソロホームランは勝利期待値を飛躍的に上げます。

勝利期待値を大きく上げることの出来る打席で結果を出した選手は確かに勝負強いと言えるかもしれません。

で実際に勝利期待値を大きく上げている選手リストを見ると強打者ほど上位なのです。

普通にOPSが高い選手がそれなのです。

本来の実力と離れた勝負強さなどほとんど存在しない。

強打者ほど勝負どころでも強い。実力のない打者ほど弱い。

それでも、クラッチヒッターを敢えてあげれば、戦後最強のクラッチヒッターはバリー・ボンズでしょう。

ただ、クラッチヒッターである前にそもそも彼は最強の打者なのです。

多くのセイバーメトリシャンがほぼ同じ結論に達しています。

posted by OT at 17:15 | MLB メジャーリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする