2009年10月27日

ルーレットの目をディーラーは狙えるか

昨日は珍しくピックを休みました。いつものように今日くらいからテニスを少しずつ増やしていき、週末にかけてテニスを盛り上げます。

NBAついに開幕ですね。数試合は様子を見て来週から本格的にいきます。

テニスの方は既に今日のテニスデイリーレポートにまずモスクワの1試合を解説してありますので参考にしてください。


さて「ルーレットの目(数字)をディーラーが狙えるか」について書きます。

カジノのルーレットの話です。

世界中でルーレットをやり、いくつもの文献を読んだ上で、100%自信を持って言います。

ルーレットの目は狙えません。どんなディーラーでも、狙った数字に正確に球を落とすことは出来ません。

これをいくつかの切り口から説明します。

1.テレビのバラエティ番組で狙える人を扱っていた?

もしそうだとしたら、特殊な環境です。

ルーレット台ではボールだけが動くのではありません。多くのルーレットに(通常ボールと逆回転する)ウィールがあります。盤の内部そのものにも回転があるのです。テレビでもし実験があったのだとすればこのウィールが回っていません(もしくは,無視出来るほどの超低速回転)。

実際のカジノではそのウィールの回転速度は一定でありません。ディーラーが毎回のように手で押してスピードをつけます。それが高速に回っている状態で狙えるわけありません。ボールとウィールの両方のスピードをどう計算するというのでしょうか。

それだけではありません。

ルーレット盤にはメーカーによって違いますが、球の転がりをランダムにするための障害物が多数ついています。テレビなどでの実験ではその障害物さえも取り除いているはずです。

実際のところ、カジノで使われている正規のルーレット台は、同じ速度、同じ位置でボールを投げ入れたとしてもランダムな目が出るように十分にテストを重ねた上で出荷されています。
テレビ等ではひょっとすると都合の良い環境を作っているかもしれませんが、一時代前の日本の違法カジノ等を除けば、現在のカジノにそのような環境はありません。

簡単に言います!

ルーレット台とは、そもそもがある種の乱数発生装置なのです!位置やスピードなど、同じようにやっても違う目が出るように設計されているのです!偶然的事象発生装置、それがルーレット台なのです。

それでどうやって狙うというのでしょう。

だから、そもそも狙えるとか狙えないとか、その発想自体がもうだめすぎるのです!バカすぎるのです! もともと、スキルの介入余地がないように設計されているのです?距離感を合わせるアプローチが通用しないようにできているのです!

わかってもらえるでしょうか?

ぜひよろしくお願いします!

つけくわえます!

もしテレビでディーラーが目を狙ったとしても、おそらく盤を数回転しか転がしていないでしょう。実際のカジノでは勢いよくボールをはじき出し、30周も40周もします(ディーラーのルールでそうなっているのです)。回転しているウィールとのプラスマイナス合算で何十メートルも球は転がるのです。どんな達人でも、狙った数字、もしくはその数センチ以内に計算通り落とすことは出来ません。

さらに、(おそらくそれも意図的、計画的なものでしょうが)テーブルごとに置いてあるボールは材質や大きさ、摩耗度が違うことも多く、球のすべりや回転を正確に予想出来ません。明らかに質の違ういくつかのボールをおいているテーブルさえあります。こまかく言えばディーラーの手の汗のにじみ具合だって違うでしょう。

計算通りにいかない仕組みや条件が満載なのです。というか、設計上も運用上もそう意図されているのです。

逆らえるわけないのです。

「数字を狙えない物理的な理由」についてまとめます

「カジノのルーレットはそもそもがランダム事象発生装置。そこではリールが不定の速度で高速回転している。その上でランダムな動きをもたらす障害物が多数あり、なおかつ長距離(多回転)を転がすので、特にボールの質、大きさ、摩耗度にも一定性がないことがないことを考えれば、数センチ単位で目を狙うことなど100%不可能。そうでない事象が発生しているとすればこれらの条件のすべてかほとんどを無効にした状態以外はありえなく、実際のカジノではそのような状態は存在しない」

いくら練習しても、階段の上から転がり落とすサイコロの目を狙えないのと同じです。計算出来ないほど些末な条件が無数に積み重なって結果が出るのです。


2.数字を狙う意味はない!!

出目を狙う意味はどこにもありません。ルーレットは盤の種類(ヨーロピアンかアメリカン)やルール(0が出たときのルール等)にもよりますが、還元率が約96-98%です。放っておいても長期的にはカジノは儲かるのです。一発大勝負で何億円も賭けられることがないようにマックス額も定められています。多数の客が試行を繰り返すうちに、本来の還元率に収束してくることはわかっています。

特定の数字など狙わなくてもどんどん回していけばどんどん儲かるのです。

それに、そもそもほとんどのカジノではディーラーが投げ入れてから賭けることが出来ますよね。なぜ、「ディーラーが客を負けさせるために数字を狙うかも」という疑いが出てくるのでしょう。

昔のマフィアがやっていた個人経営のカジノならまだストーリとしてはありえます。誰かを一発はめてやるとか。が、今のカジノは大規模なビジネスのスタッフの一つとして大量のディーラーを抱えています(回しています)。あくまで一般のサービス業の一つとしてディーラーはルール通りサービスを回しているだけです。なんら特別な職人ではないのです。シフト制のサラリーマンディーラーなのです。

ディーラーに職人的なものを期待、想像している時点で時代錯誤です。センスないです。

ディーラーは狙う必要がないばかりか、数字を狙えるまでに鍛えるという発想そのものもないのです。


3.狙えたら困るのはカジノ側

ここに気づかないのが一番悲しい話です。

ほとんど悲劇、トラジェディーです。

客を負けさせるためにディーラーが数字を狙っていると、とんでもない勘違いをしている人がいますが、目を狙えるディーラーがいたら壊滅的な打撃を受けるのはカジノ側です。

もしディーラーが数字を狙えるなら友人や家族をルーレットテーブルに座らせ、思いっきり勝たせてあげるでしょう。バックをたっぷりもらえます。

直接的に被害があるばかりか、数字を狙えるという情報がどこかで伝わったら、営業停止にもなりかねない大問題です。

カジノの規制は日本のパチンコ業界よりよほど厳しく透明性があります。罰則規定も厳しいです。数字を狙えるディーラーの存在や狙うという不正行為をカジノが許すわけがありません。

そもそもベガスやマカオだけで、ルーレット台を担当するディーラーが何人いると思いますか?ものすごい数です。ほとんどのディーラーはローテーションですが、ルーレット台は大したスキルが要求されないテーブルの一つですので、普通どのディーラーも担当できます。彼らが皆狙えたらどうなりますか?

狙って、友人に大儲けさせたなんてニュース聞いたことありますか?

ないはずです。不正しない限り無理だから。

よく日本の飲み屋なんかで「カジノのディーラーは目が狙える」なんてことを言っている人がいますが、悲しいです。特に、普段、割と知性があって論理的な思考を持っているという印象がある人がやってしまうとすごく残念です。

そこまで知性、想像力って衰えていいのでしょうか。少し考えれば、もし狙えたらとんでもないことになることは想像つきます。ルーレットなんてビジネスとして成り立たなくなるでしょう。

すぐにわかることではないでしょうか。

ここは残念。

自分は日本の飲み屋でこの悲しい発言をしている人をおそらく10回は見たことがあります。

自分がカジノビジネスの話を振ったからということもあるのでしょう。割と多い方かもしれません。

で、一度も反論はしていません。反論の元気が出ません。


4.でも球のスピードから目を予測出来る人がいる?

球が止まる前の段階になれば、だいたいの目を予測出来る人はいるでしょう。でもそれをディーラーが投げ入れた瞬間、もしくは賭けれる時間以内に出来る人はいません。

ボールが落ちる2周くらい前に、ボールとウィールのスピードがかなり正確につかめれば、経験から、数センチは無理でもだいたいこの辺に落ちるかなというのは分かるかもしれません。しかし、これもかつての違法カジノなどを除けば、現在のカジノではその時点で賭けることは出来ません。実際のカジノのルーレットでは、ボールが止まる何周も何十周も前にベットはストップされます。その段階から正確に目を予想することは、1で書いた「ディーラーが狙えない理由」と同じ理由で無理です。


5.数字を狙って大もうけしたと聞いたことがある?

ディーラーが目を狙って客を負けさせた話、または逆に計測装置を腕時計にしこんでボールのスピードを測り出目を予測し客が大勝ちしたニュース。ルーレットのそんな話は、だいたい違法カジノの人づてのはなしか、同じく裏のとれないロシアや東欧のニュースだったりします。要はうさんくさいものばかり。また、客が攻略法を見つけたというような話は、そもそもがカジノ業界の話題作りだという人さえいます!パチンコ業界などでも、攻略法があるようなストーリーを作り上げて、業界自身が活性化を企図するように。

正当性を確認出来る話やニュースはまずありません。

1で説明したような環境が壊れない限り、ルーレットでは、ディーラーが数字を狙うことも客が出目を正確に予想することも出来ません。


posted by OT at 12:59 | カジノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする